So-net無料ブログ作成

カラーユニバーサルデザイン(CUD)って知ってます? [カラーユニバーサルデザイン]

以前このblogでも告知した、
「カラーユニバーサルデザインinぬまづ」が、去る10月19日開催された。

ワタシも末席を汚しているNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)から、
伊賀氏(写真)が講師としてやってきて、
カラーユニバーサルデザインについて、ごくごく入口の話を皆さんに聴いていただいた。
主催者のおひとりであるモカさんによれば、
参加者の反応がそれなりによかったらしいので、
「ああ、よかったなあ」と嬉しく思うワタシ。

っていうのもだねー、
カラーユニバーサルデザインってのは、そもそも何?ってくらい、
まだまだ一般には知られていないのが現実なのである。
(企業レベルでは知られてきていると思うけれど)

みなさんは、「色盲」「色弱」という特性を持つ人たちがいることをご存知だろうか。
(あえて今回この表現を使うが、差別的な意味の表現ではないので念のため)
チラリときいたことくらいはあるかもしれないが、
実際にどの人がそうだとか、
どのくらいの人数がいるとか、特に知る機会もないと思われる。

実は、色をすべて見分けられない特性を持つ人たちというのは、計算上では、

男性 約305万人
女性 約13万人

ほどいると言われている。
圧倒的に男性に多いのは、男性に発現しやすい遺伝的特徴を持っているからであるが、
女性の場合も、
「保因者」という形で、発現はしないが遺伝情報を持っている場合がある。
比率としては、AB型の血液型の人たちと同じくらいの数だと思っていただければおっけー。

で、前出のカラーユニバーサルデザイン機構(以下CUDO)では、
言葉の使い方で差別をうけたこれまでのいきさつもあるし、
誤解を伴ってしまいがちな呼称を使うのをよしとせず、
新たな呼称を採用している。

それが、C型、P型、D型という呼称。

たいていの色の区別が出来る多数派を、C型。
色の区別が難しい特性のある人たちを、P型、D型と呼ぶことにしているのだ。
(このP,D型の人たちの比率は、P:D=3:1といわれる)

と、難しいことをここで書いても、よろしくない。

ぶっちゃけていえば、
普段何気なく見かける、「色」で情報を伝えるということは、
多数派であるわたしたちC型のみに訴えているにすぎず、
実は情報を伝えたい側の意思が伝わらない相手もいるのだということだ。

強調するつもりで、
ポスターのタイトルを赤くしてみて、背景を青にしたら、
P,D型の人たちには、強調どころか同じ色にしか見えなかったり

トイレの男女別のマークを、
赤と青で分けて表示しても、P、D型の人たちには伝わらない、とか。
(その前に男=青、女=赤ってのも問題あるけどね)

そんな不便をを改善していきましょ、ってのがCUDの概念のひとつでもあるのだ。

そして、CUDに配慮するってのは、
実は老眼で視力が弱くなってしまったC型の人たちや、
白内障などの病気を持つ人たちにも配慮される結果になる。
超高齢化の社会において、誰もが老いていく社会において、
それって大事なことじゃね?と、ワタシは思うのだ。

興味のある方、
ぜひNPOのサイトを覘いてみて下さい。
特にデザイン関連の仕事をしている方、
Webサイトを作っている方には、知っておいて欲しいな~と思うので。

特定非営利(NPO)法人 カラーユニバーサルデザイン機構(略称CUDO)
http://www.cudo.jp/

CUDOのblog
http://blog.cudo.jp/


nice!(4)  コメント(17)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

nice! 4

コメント 17

コメントの受付は締め切りました
すわぞ。

最初の方、全然しらない団体だったのでアレでしたけど、
よんでいくうちになんかすごい納得しました。

不可視化されてる問題に敏感に、って心がけてても、自分じゃ気付かないこといっぱいあるんだなあ、って思いました。

ホントシロート意見で申し訳ないけど、
こういう情報は本当に大切だと思いました。
by すわぞ。 (2007-10-22 10:47) 

黒木

面白いですね。こんな団体があったとは。
by 黒木 (2007-10-22 15:53) 

モカ

nozoさん、こんばんは☆

ご来場ありがとうございます。といいますか、私にCUDを教えていただきありがとうございますm(_ _)m

このブログに知り合わなければ、CUDの啓発活動をしようなんて考えなかったかもしれないと思うと、不思議な気分になるとともに本当に感謝しています。

セミナーのアンケートを眺めていて思ったのは、やっぱり身近に色弱者がいる方は多い、そしてどうしていいのか分からない方も多いということです。今はまだCUDは大手企業だけのムーブメントかもしれませんが、これから徐々に一般化しますよね。

今回の手ごたえを糧に、静岡県にもCUDを輪を!と思えたセミナーでした。またやるので、ぜひご協力を。。。といってもnozoさんはお忙しそうだからなぁ~。

とりあえずトラックバックさせて頂きました。それではまた^_^/
by モカ (2007-10-22 19:42) 

桔梗

うちの旦那は色弱です。緑色弱だそうです。
色弱の人は、職業を選ぶ時に制限があるそうで、
僕は色弱だから、パイロットにはなれないんだ・・・
なんて言ってましたが、もし試験を受けられても、受からないでしょうし、
色弱だけが問題ではないでしょ、と思いました^^;
by 桔梗 (2007-10-22 20:53) 

yokonozo

すわさま>
最近さりげなくいろいろなところに取り入れられつつあるんですよー。
色のみで情報を表示しない、ってのが増えました。

過去の歴史を紐解くと、とんでもねえ話もあったりして、
すわさまもムカっぱらたつかもしれませぬ…。
小学校でやる色覚検査の石原表のネタなんかそうかも。
これって徴兵のために東大出身の軍医が発明したモノで、
それがつい数年まで使われてきた件とか。
でも、検査なくなって困っている人たちもいるしなー。
これに代わる方法も、一部地域では使われたりしてますが…。
いろいろ深い問題もありまして…ごにょごにょ…
by yokonozo (2007-10-22 21:15) 

yokonozo

黒木さま>
実はフランスは、色覚問題を割と早めに意識していたときいています。
地下鉄の路線図とか。
(日本も数年前に表示を変えました。これもNPO役員が関係しています)
フランス人は、人口に占める割合が多いそうです。
北半球にいけばいくほど多いのですが…。
by yokonozo (2007-10-22 21:20) 

yokonozo

モカさん>
先日は本当にお疲れ様でした。
モカさんの並々ならぬ情熱が、開催にこぎつけたのだと思います。

これからどんどん一般化していくと思いますし、
高齢化社会になる以上、無視はできない話だとも思います。
色弱者だけの話ではないのですもの。←これ大事

静岡県はUDに力を入れているようですが、
あくまで今のところポーズだけのように感じているワタシです。
一応オファーもありましたし、
事務局長の田中がアドバイスなどもしたようですが…。
by yokonozo (2007-10-22 21:25) 

yokonozo

桔梗さま>
旦那さまが色弱。そうでしたか…。

航空会社のパイロットにはなれないようですが、
アメリカでライセンスとれたりはするんですよ。
CUDOの事務局長をしている人物は、パイロットのライセンス持っています。
最近は、船舶免許なんかも門戸を開放しているんです。
一部の免許については、P型D型でも取得できるそうです。
いろんな面で変わってきていることは間違いありません。
少しずつですが、変わってきていることは嬉しいことだと思います。
by yokonozo (2007-10-22 21:29) 

えんや

興味深く読ませて頂きました、視覚に訴える広告、案内書・図、、、いっぱいあります、増えていますね。いくらそういったものを作り張り巡らしても、、、目に入らない、視覚でとらえてもらえなかったら、、、無意味です。
限られた人々のためのものなのですね、、、私も色弱の一人です。
化学が、、、実験が好きでした、、、自分なりに感じた感じられた色彩を見ていましたが、、、色覚検査があってことを知り、、、化学から去りました、、、高校時代でした、、、。
そして、、、今、、、世の中の様変わりを感じています、、、。
日常の生活には支障ないですよ、、、でもみんなと違って見えてることもあるのかな?
by えんや (2007-10-23 21:26) 

yukino.W

これ前に教えてもらったページだよね。

赤は黒に見えやすいけど、そのP型とかD型の方には殆ど茶系の濃淡で見えるのか...

しかしデザインに取り入れるのは殆ど無理なのが現状かな。
客が視覚障害(ごめん、C型、P型って名前は解りにくい)を持つ人が発注したならともかく、金を出す側は広告を見る人のことなんてまったく考えてもいないアホだもの。
はじめに何かやるとしたら道路標識とかインターの出入り口、駅の路線案内の看板だろうなあ...
というかインターや駅の看板のデザイン...とまでは行かない、文字の割り振り自体が変なんだよね。
デザインはまず原稿整理が基本ですわ。しかし出来ない人が多いし原稿整理がいかに重要かも解らない人ばっか。

うあー 色とあんま関係ない話になって申し訳ない(__)
by yukino.W (2007-10-25 01:03) 

MARISA

305万人!
多いですね。
こんなに多いのに余り理解されてない
改善策が遅れているというのは
残念なことです。

で、深い問題ってなんだろう・・・
by MARISA (2007-10-25 06:57) 

yokonozo

えんやさま>
…そうだったのですか。
色覚検査で夢をあきらめてしまったのですね。
えんやさまの若い頃は、あきらめなくてはならないことも多かったと思います。
いまは本当にいい時代なのでしょうね。

日常生活では、慣れてしまえば大丈夫なのかもしれませんが、
やはり研究者とか特殊な職業の道に行くと、苦労が多いようです。
実はこちらのNPOの中心人物は科学者なのです。
生化学や生命科学の研究者が中心だったりするのですが、
やはり人知れず苦労を重ねてきたそうです。
でも、それを「ダメだ」とは思わず、工夫して生きてきたことが、
今につながっているのでしょう。
by yokonozo (2007-10-25 08:32) 

yokonozo

yukinoさん>
もう他の自治体では、病院のサイン表示や、
JRの表示板にもとりいれられていて、
日常が少しずつだけど変化してきているよ。

デザイナーとしては、
クライアントの希望最優先だからさ、
それはそれ、これはこれってのは、当然の話で。
ただ、知っていると知らないとでは、仕事の幅も大きく違うと思う。
NPOの理事長が工業デザイナーの武者廣平って人なんだけど、
武者さんもCUDに関わったからか、UD関係の仕事が増えてきたみたい。

武者デザインプロジェクト
http://musha-design.com/office/musha_profile.html

ちなみに、
CUDに配慮するならこうしてね、っていうガイドラインが、
国からも出てます。
最近、無視できなくなってるんだなあと実感。
by yokonozo (2007-10-25 08:42) 

yokonozo

marisaさん>
>深い問題ってなんだろう・・・

ここで話すには、非常に長いし、
差し支える話もあるので…割愛しました。
差別問題や、社会的な問題が多く含まれています。
by yokonozo (2007-10-25 08:43) 

yukino.W

>ただ、知っていると知らないとでは、仕事の幅も大きく違うと思う。

うーん、つくづくそういう仕事が欲しいねえ。
地方のデザインの現場って場末のバー...いや場末のスナックみたいなもんよ。いろいろ勉強はするが、しても客を通したら意味が無くなってしまう、みたいな感じだよ。
urlありがとねw
少しは勉強せにゃいかんね。
by yukino.W (2007-10-26 02:57) 

kiga

講師をさせていただきました。伊賀本人です。
当日は大変お世話になりました。

もともとP型やD型のサルがいて、それらの突然変異で多様性ある色覚のサルになって、メスだけはPD混載のC型になった。
オスとメスは色覚が違ったはずで、

見分ける力 赤から緑 緑から青
メス    得 意  不得意
オス    不得意  得 意
そしてさらなる突然変異でメスと同じ色覚のオスも生まれた。
新オス   得 意  不得意

この新オス・メスがとても増えて今に至る。旧オスタイプが異常なのではない。先住民族=ノンマルトみたいなものではないかな。

他の障碍と異なって、色覚は説明しにくいもの。
赤はどんな色か説明するのは難しいですよねえ?

そしてカラーデザインは新オス・メスが多い時代に生まれたから
説明が難しい先住民族のことを理解できなくてもしょうがない。

説明する方法が開発されてきたから、これからは変わるでしょう。

静岡県も「ユニバーサルデザインの達人派遣」という事業を行っていて、今後あちこちの勉強会にてお話をさせていただける予定です。今後ともどうぞよろしくお願いします。
by kiga (2007-10-29 08:16) 

yokonozo

Kigaさま>
先日は遠方(でしょうか、やはり)よりおいでいただきまして、
誠にありがとうございました。
もっと話を聞きたいねと、
帰りのエレベーターの中で遭遇した参加者の声を耳にしました。
やはり「知らない」人たちにとっては、衝撃の内容なのだと思います。
ワタシも最初知ったときの衝撃は大きかったです。
具体的にわかりやすい障碍は、可視化可能な分、世の中のリアクションも早かったですが、
具体的に見えてこないと、わたしたちC型は知らないままです。
もっともっとCUDが一般化してほしい、と願ってやみません。
by yokonozo (2007-10-29 08:56) 

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。