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【サッカー】ジダンの件に関する私的考察 [サッカー]

ジダンは、周知のようにアルジェリア移民の子である。
今回話題にも上っているジダンの母は、子供たちの教育に対し非常に熱心で、
フランスに移ってきた理由のひとつは、
子供たちの教育のためであったといわれている。

フランスは移民に寛容な国だ。
移民してきた人間に対し、フランスで5年働けば、
移民を認めてもらえるシステムをとっている。
だがここ数年、ヨーロッパ全体の経済の悪化の影響と、
またイスラム系のテロリストたちの台頭もあり、
移民の制限をする新たな法が施行されようとしている。

しかし、国王を断頭台に送った過去を持つフランスは、
自由・平等・博愛を幼い頃から教えられているのであろう。
白人のなかからも、
新たな移民法に対し異を唱える者がいることは、事実である。
多くの国が陸続きなうえ、
18世紀から各国がアフリカに侵略を繰り返した歴史を持ち、
同じ白人の間にもクラスが存在しているヨーロッパゆえに、
移民に対し平等な視点を持つ人間もいるのだということであろうか。

ちなみにフランスとイタリアの過去を紐解けば、
ここはかつて南フランスを争ったこともある。
また、フランスの南進政策によってアルジェリアを支配下におさめた時代、
隣接するチュニジアはイタリアが進出しており、
覇権を争った経緯もある。
この時代、ヨーロッパ各国はアフリカ各地でもめており、
何かしら争っているのは誰でも知っていることである。
アフリカ大陸にあふれかえるまっすぐな国境線は、
ヨーロッパ各国の覇権争いの結果だということは、周知の通りだ。

さて、話をもとに戻そう。

「イタリア人」マテラッティが、
移民二世でフランスの代表になったジヌーに対し、
何か暴言をぶつけたのは間違いないと思われるが、
問題は、
ヨーロッパサッカー界に根強く残る差別が、いままた強くなっていることである。
アフリカから、アジアから、南アメリカから、
新たな選手たちがサッカーのためにヨーロッパへやってきて、
クラブチームで活躍している事実。
ひいきのチームが、外国人選手を擁するチームに負けたとき、
サッカー以外の差別的野次がファンから飛び出してくる事実。
アフリカやアジア、南アメリカに対し、
ヨーロッパの多くの国が、かつての宗主国であったという事実。

もしかすると今回のジヌーの事件は、
マテラッティの発言内容が明らかになったとき、
サッカー界のみならず、世界の差別問題の根強さを深さを
我々に改めて認識させてくれることになるかもしれない。
そして、問題が大きくなる可能性を秘めているのは間違いないと、
私は考えている。

いまヨーロッパのみならず、世界中で人種差別が再び激しくなっている。
9・11以降の世界情勢は、世界中の人々が知るところである。
それはまぎれもなく、
スポーツの世界にも影を落としているのではないだろうか。


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